パートの合間に起業した私。確定申告は必要?いつまでに提出するの?

パートの合間に起業した私。確定申告は必要?いつまでに提出するの?起業の実務・税務

パートの収入だけでは足りなくて
起業にも踏み切ったあなたには
大事な仕事があります。

そう、『確定申告』です。

パートの合間に起業した私。確定申告は必要?いつまでに提出するの?

「手続きがわからないから」

こんなふうに放置しておくと
脱税になってしまうこともあります。

「知らなかった」では許されません。

給与だけでも確定申告が必要なケースがある

ご主人の扶養の範囲内で働いているなら
年間の税額はゼロなので
ここは読み飛ばして下さいね。

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税金が引かれている人は
年末調整を受けていない場合には

確定申告によって
税金が戻ってくる可能性があります。

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ポイントは「年末調整」です。

年末調整には1年分の税金の精算
という意味があるので

年末調整を受けていない部分があると
原則的にちょっと多めに税金を負担しています。

これを再計算するのが確定申告なのです。

1か所のパートしかしていない場合

・年末まで在職していて年末調整している
パート部分については確定申告不要です。
あとは起業部分について考える必要があります。
年末以前にパートを退職し、年末調整を受けていない

退職時に源泉徴収票をもらっているはずです。
もしなければ勤務先に請求して下さい。

法律で勤務先は
交付する義務があります。

もし税金が引かれていたら
確定申告をすると
給与から引かれた税金が戻る可能性があります。

複数のパートを掛け持ちしていた場合

・A社に週2日、B社に週3日の仕事を入れている

12月給与の際に各社から
源泉徴収票がもらえるはずです。

これを使って確定申告をすると
給与から引かれた税金が戻る可能性があります。

・A社退職後、B社で勤務(A社の源泉徴収票を提出してB社で年末調整を受けている)

パート部分については確定申告不要です。
あとは起業部分について考える必要があります。

 

起業したら原則として確定申告です

起業したら原則として確定申告です

パート収入は「給与所得」に
分類されるのに対し

起業すなわちビジネスは
「事業所得」に分類されます。※

事業所得は
申告する義務があるのです。

※あまり本格的でなければ
「雑所得」とされることもあります。

今年の利益が20万円以下なら確定申告が不要

給与所得の他に
20万円以下の所得があるときは
その所得についての確定申告は
省略してよいのです。

「今年の利益が20万円を超える」
なら確定申告が必要ということに。

こんな特例があるんです。(国税庁より)

給与の収入金額が2,000万円以下で、かつ、給与を1か所から受けていて、その給与の全部について源泉徴収される人で給与所得及び退職所得以外の所得金額が20万円以下である人等、一定の場合には確定申告をしなくてもよいことになっています。

太字のところをつなげて読んでみて!
たいていの人はこれで十分です(笑)

ちなみに・・
開業届を税務署に提出したかどうかは
無関係なのです。

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ポイントは2つあります。

①「売上高が20万を超える」ではない

売上から経費を差し引いた残りが利益です。
これを税法では「所得」と呼びます。

年間で30万円の売上があっても
仕入れに10万円
その他経費に2万円かかっていたら

30 ー 10 ー 2 = 18万円が
利益(所得)となります。

20万円を超えないので
申告不要となるわけです。

 

②計算はしておく、記録は残しておくこと

上記の例では最終的に利益18万円だったので
申告不要という結論になりました。

ですが、この18万にたどり着くまでの
計算とその根拠は
保存しておいたほうがいいですよ。

根拠は全て紙ベースで保存します。
売上・・お客様への請求書の写し、入金記録
経費・・領収書、レシート

 

まとめ

ちょっとまとめます。

今回お話した確定申告するケースとは
次のような場合です。

・複数の給与を合算するため(給与所得)
・起業で得た利益(20万円超)を申告するため(事業所得・雑所得)

今年の分(1月~12月分)について申告書類を作成し
来年2月16日~3月15日の間に提出します。

他にも所得があればもちろん一緒に記載します。

また税制上の特典を受ける場合も
申告しないと権利放棄になります。
(例:医療費控除、寄付金控除など)

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書き方を記載したパンフレットがあるので
入手された方がいいと思います。

国税庁では毎年分のパンフを用意し
税務署でも配布しています。

>> 確定申告に関する手引き等

これでもダメなら
申告相談窓口に行きましょう。
無料ですが、長い待ち時間がネックです。

事業が順調なら税理士さんの出番ですね。

 

~最後に~ 起業した未来を想像しよう!

起業した以上は、帳簿を作成したり
領収書などの資料の整理は
必須となります。

ビジネスを大きくしたいなら
小さいときにもできておいた方がいい。

たとえ今年が申告不要でも
よい練習になります。

∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴

でも年間20万の利益って
月ベースだと2万円にも満たない額です。

そんな金額のために
あなたが払った労力は見合ったものでしたか?

申告不要の特例が
使えることを喜ぶよりも

もっと稼いで夢を叶えたほうが
何倍もいいと思います。

∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴

どうせならきちん力を身に付けて
パートが不要なくらいの収入を目指してみては?

ご主人の扶養の枠なんかサッと乗り越えて
税負担を超えるキャッシュを得た方がいい。

自由に使えるお金ができると
人生は変わります。

もし、起業について本格的に学ぶなら
無料で質の高い講座があります。
※私もこれで学びました

ご案内はメールで行っていますので
ぜひご登録下さい。

 

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