自分のビジネスをどうしようかと考えるとき、全く別の分野を思い浮かべると作戦が立てやすくなることがあります。「考え続けてモヤモヤしてきた~」というときにおススメです。
他業種をみて仕組みを理解する
例えば、駅前の不動産屋さんというビジネスを考えてみます。月に数回はチラシをポスティングしていないでしょうか。自宅の郵便受けには週1~2くらいの頻度で入っていることが多いです。
チラシは不動産を必要としている人に訴えかける力を持ちます。「そろそろマイホームがほしいなぁ」と新しいニーズを喚起することもありますが。
でも大半は「もう待てない」という緊急性の高いお客様からの連絡を待つためのもの。「いずれそのうち」の人は電話をしてくることはないですからね。
問合せの連絡があれば、現地を案内したり物件情報を見せたりして成約に持ち込もうとします。購入や仲介が決まらなければ、彼らが報酬を手にすることはありません。
仕組みを分解すると2アクションだけ!
チラシは集客のためのツールであって一方的なもの。一方問い合わせを受けた後は、濃いコミュニケーションに変わり、ニーズに合わせて魅力的な提案を行うことで成約にこぎつけています。
つまり2段階あるということですね。これを『①集めて、②切る』と表現することにします。
(昔、何かの本で読んだ気がする)
では個人事業をしようとする場合には、どこから始めるのがいいのでしょう?
集客から始めると・・
「②切る」対象になるのは、全体からすれば絞り込まれた数です。そのため、いかに「①集める」か、数を増やすかというところに意識が向きやすいかもしれません。
なにせネットビジネスなら、言葉が通じる限り場所の制約はほとんど受けないですから。飛行機で行くような遠隔地のお客様であってもビジネスは成立します。
でもここに落とし穴がある気がするのです。
提供できるものに魅力がなければ意味がない
「器がなければ受け止められない」
「商品がなければ提供できない」
想像してみて下さい。物件情報のないチラシを。
不動産屋さんの営業部員の日常の風景が書いてあっても、真剣に読まれるでしょうか?
商品の魅力を最大限引き出す記載が必要なのです。
誰にとってメリットがあるか明確にあれば、見込み客の精度が上がります。買うつもりのない方に営業しても時間やエネルギーのムダですから、その意味でもあいまいなアピールは禁物です。
販売者は順番が逆になる
やはり商品・サービスの内容をブラッシュアップすることです。「②切る」ためには、切れる刀でなければなりません。さもなければ集客に成功したところで、ほとんどのお客様がザルのように流れてしまうのです。器がしっかりした後なら、キャッチする率は著しく上がるはずです。
集客は運任せ・確率的なところがありますが、商品内容の表現は自分で精度を上げることができます。まだコントロールしやすいところがあると言えますね。
どんなメリットがあるのかスラスラ説明できなければ、広告を作るのも実際大変でしょう。
お客様にとっては「①集められ②切られる」ですが、これを販売者側からすると「②切る準備をして①集めてくる」ということですね。流れが逆になっているのでご注意を。
ps.
対面でほぼ成約できるなら、魅力は十分に伝えているわけです。それを文章でも表現できるなら、ネットビジネスでの成約率を高めることになります。知り合いでもいいので、まずは話をしてみるのがいいと思います。